あらすじ
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰。
七つの大罪は、人を悪へ向かわせる感情や欲望として知られている。だが、それらが常に悪の姿で現れるとは限らない。
傲慢は信念に、強欲は向上心に、嫉妬は公平性に、憤怒は正義に姿を変える。七つの大罪を覆い、その本質を見えなくするもの。それが虚飾である。
今回は『虚飾』を実態と表象を乖離させ、構造の誤認を誘発する作用と定義した。
虚飾は、悪そのものを生み出す感情ではない。悪を善や合理性に見せかけ、人や社会に構造の誤認を引き起こすメタ悪徳である。
本作では、七つの大罪と虚飾の関係を通して、悪がどのように正しさを装い、発見や是正を逃れていくのかを論理的に解き明かしていく。