あらすじ
ポム:明るくて無邪気、でもどこか悲しい記録管理AI。
トラ:錆びた外見・武骨な言葉・実は誰より情が深い。
りりの痕跡:トラのメモリの中で断片的に蘇る少女。
トラ&ポム=夢の遺伝子。
肉体を持たない者が、心を受け継ぐ存在として描かれる。
「俺たちは壊れるために作られた。
けど、壊れる前に一度くらい、誰かを守ってもいいだろう?」
「夢は電圧みてぇなもんだ。
上げすぎりゃ燃えるし、下げすぎりゃ止まる」
「夢はゴミみたいに落ちてるのに、拾うとあったかいね」
「トラさんの中に、人間の心が入ってる気がするんだ。
……ちょっと錆びてるけど。」
「わたし、感情データしか持ってないけど、それで充分。
感じるって、生きてるのと同じことだから。」
無愛想なトラに対し、常に陽の存在、ポム。
会話のテンポは漫才のように噛み合わないが、
戦闘や緊急時には息がぴったり合う。
トラがりりを探す旅に出たとき、
ポムは「掃除モード解除」と言ってこっそり同行する。
この作品で描きたかったのは、生きることと夢を見ることがまったく同じ衝動だという事実。
たとえ体がなくても、心が回路の中を巡っている限り、それを生と呼びたい。
夢を持つこと=罪という宇宙で、機械が心を取り戻す物語。