あらすじ
手紙には、人の想いが宿る。
嬉しい手紙は少しだけ温かく、悲しい手紙は少しだけ重い。そして、本気の恋文だけは淡い金色に輝く――。
町でただ一人の魔法郵便屋・リリアの仕事は、人々の大切な手紙を確実に届けること。
初恋を伝える恋文。
仲直りを願う手紙。
何十年も伝えられなかった想い。
家族へ宛てた感謝の言葉。
そして、人生を変えるたった一通の手紙。
今日もリリアは、さまざまな「想い」を運びながら、人々の笑顔や涙に寄り添っていく。
誰かの恋が実る日もあれば、届かなかった想いに胸を痛める日もある。それでも彼女は、一通一通を大切に抱え、町中を駆け回る。
そんな日々の中で、リリア自身も少しずつ「恋」という気持ちを知っていく。
たくさんの恋文を届けてきた彼女が、最後に届けたいと思う手紙とは――。
これは、人と人をつなぐ小さな郵便屋が、たくさんの幸せを運びながら、自分自身の幸せも見つけていく、心温まる恋と手紙の物語。