あらすじ
青年ジンは、人から真実を聞き出す特殊な法力を持っていた。
ある日、ジンのもとへ舞い込んだ依頼は、アルク王国の姫コーデリアからのものだった。それは、20年前の大陸戦争を終結へ導いた大陸王プリニウスの伝記を作るため、当時の出来事を一緒に調べてほしいというもの。
英雄として語り継がれるプリニウス王。
平和をもたらした偉大な国王。
しかし、調査を進めるうちにジンは、歴史の中に違和感を見つける。
プリニウス王の死は、本当に病死だったのか?
王の遺体に残された証拠。消された記録。霧に包まれた20年前の戦争。
コーデリアと共に真実を追うジンは、やがて世界を揺るがす秘密へと辿り着く。そこにあったのは、英雄と呼ばれた者たちの知られざる過去だった。
なぜ、かつての敵国の王は姿を消したのか。
なぜ、平和を築いた王は秘密を隠し続けたのか。
そして、誰も知らなかった本当の歴史とは何なのか。
しかし、真実は必ずしも人々を救うものではなかった。20年間守られてきた平和は、ひとつの秘密が暴かれたことで崩れ始める。
王宮を揺るがす陰謀。憎しみに囚われた新たな王。処刑台へ向かう姫
真実を求めた青年は、いつしか国の運命を左右する存在となっていた。自分の命なら諦められる。けれど大切な彼女の未来だけは諦められない。
青年ジンは、偽りに覆われた歴史と向き合う。