あらすじ
正規の勇者と王国軍主力が全滅した夜、魔王の反応だけが消えた。
誰が倒したのかを示す記録はない。ひと月後、魔王を倒したと名乗る者が五人現れた。魔王は一体しかいない。しかも五人が持ち帰った王印の命令書、認識票、地下水路図、聖剣の鍔、戦地記録帳は、鑑定の結果すべて本物だった。
「日没までに一人を選べ」
功績認定官ユーディトに与えられた時間は、半日。ところが五人の供述には、戸籍にいない妻、痕の残っていない骨折、職歴にない技能が混ざっている。どれも本人の身体や経歴と噛み合わない。矛盾を突いても、五人は誰ひとり訂正しなかった。嘘なら、なぜ訂正しないのか。一話完結。
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