あらすじ

村を病が襲い、七日で八人が死んだ。 森に独りで住む十六歳のエリアスは、その七日を村で薬を煎じて過ごした。 誰も救えなかった。 七日目の朝、六つの少女が死んだ。 エリアスはその額に触れて、起きてほしいと願った。 少女が目を開ける。母親が悲鳴を上げる。村人は逃げ出す。 誰もが彼を恐れた。彼にはその理由が分からなかった。 やがて二十万の民が、彼に頭を垂れた。 西に、ひとつの王国が生まれた。 東の王国に、二十八歳の王がいた。 歴代のどの王より国を栄えさせ、戦に一度も負けなかった。民は熱狂して彼の名を叫んだ。 しかし彼は人間の愚劣さを誰よりも憎み、民を信用していなかった。 そんな稀代の王コンラート三世は、西の王国を焼くと決めた。 世界で最も人を愛した王は、世界で最も憎まれる王になる。 世界で最も人を憎んだ王は、世界で最も愛される王になる。 これは、互いを怪物と呼ぶほかなかった二人の王の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/26
  • 現在の作品白王と黒王