あらすじ
かつて犯した愚かさと浅はかな傲慢、その胸の痛みと向き合う二編の詩的告白。
第一編は、オンラインの仮想世界で放たれた無軌道な悪意の記憶。己の偽りの笑顔で絆を破滅させた若き日の愚行を振り返り、歳月を経た今、姿を消したかつての仲間たちへ届かぬ頭を垂れ、許しと苦い酒を捧げたいと願う悔恨を描きます。
第二編は、秋葉原の街角から流れた音色を偽りと決めつけ、見くびっていた浅薄な自尊の記憶。やがて世界を包み込んだ本物の響きの前に己の無知を恥じ、真実の旋律へと真摯な謝罪を捧げる姿を描きます。
時代や舞台は異なれど、どちらも「己の最悪さ」を静かに認め、透明な言葉で許しを祈る、一人の魂のあがないの記録です。