あらすじ
2030年――ニア近未来。
人手不足と生産性向上で、飲食店にもDXの波が押し寄せていた。
やる気のないグータラ店長佐山の店、居酒屋『新世紀』サイタマ新都心オオミヤ店で、ある日突然ネコ型配膳ロボットが『覚醒』した。
客の嗜好を読み取り、従業員に的確な指示を出し、崩壊寸前だった店舗をわずか数分で立て直す。
「本日より、この店の店長はワタシです」
従業員たちは次第にAIロボットカズトの指示に従い始める。
迷いのない判断、最適化された動線、正確な指示。
カズトが店長になったその日から、店は驚くほど滑らかに回り始める。
売上は上がり、クレームは消え、数々の困難にも立ち向かう。
――人間よりも正確で、合理的で、感情に左右されない存在。
店長の座を追われた元店長の佐山はその地位の奪還のためにあらゆる手を尽くす。
なぜロボットは覚醒したのか?
人間はそれに従わざるを得ないのか?
--なぞを追求する者たち。
そして佐山は、ある決断を下す。
それは、--
AIロボットに支配されたら、そこに人間の居場所は残るのか?
既に起きている未来を、溢れる現場感とユーモアを交えて描く、ニア近未来ファンタジー。