あらすじ
「来年の春に、世界が終わる」
ある日、夢の中で出会った自称預言者・ユメから告げられた、あまりにも壮大で不条理な予言。
それはいつもの悪夢とは違い、現実の時間を確実に侵食し始める。
親の海外出張と家の工事を機に、静岡の離島「始島」へと下宿することになった高校生の和倉瀬海(わくら せかい)。
島での新しい生活、そしてずっと想いを寄せていながらも距離を縮められずにいたクールな幼馴染・神凪熾月(かんなぎ しづき)との別れ際。彼女に連絡先をねだり、不格好な握手を交わしたその裏で、残酷なカウントダウンはひっそりと音を立てて動き出していた。
世界の終わりまで、あと326日。
終わる世界の中で、少年は幼馴染に想いを伝えることができるのか。これは、終焉に向かって泥臭く足掻く、青春の物語――。