あらすじ
「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」
聖女認定の儀でそう告げたノエラは、神を冒涜した「偽聖女」として辺境へ追放された。
けれど彼女には見えていた。聖女の祈りで王太子の傷が消えた瞬間、何本もの黒い糸が、名も知られぬ人々へ傷を運ぶところが。
追放先の聖痕院で出会ったのは、王家と軍の傷を左腕に押しつけられ、真実を語ることすら禁じられた元近衛騎士ダリオ。
ノエラは初めて、自分の力が奇跡に隠された受益者と代価を読む「呪約」の力だと知る。
「触れてもいいですか」
彼女の選択を奪わず、必ず意思を尋ねる彼とともに、ノエラは隠された契約を暴く。教会、王家、財務院――善意と大義の名で誰かへ犠牲を押しつける国を、二人は「選べる仕組み」へ変えていく。
これは、本物になることを拒んだ偽聖女が、傷を押しつけない騎士と家族になり、奇跡の請求書を王国へ突きつける物語。
【全50話・完結/追放ざまぁ/契約魔法×お仕事ファンタジー/一途な恋愛/ハッピーエンド】
※「その奇跡は、誰かに傷を移すだけです」偽聖女として追放された私は、王家の傷を押しつけられた騎士と教会の嘘を暴く
の連載版です。第7話までは同内容なので、短編を読んだ方は第8話からお読みください。
短編版
https://ncode.syosetu.com/n5087mm/