あらすじ
『英雄とは、すべてを守り抜いた者のこと。』
豊かな森に囲まれた小さな村――アステリア村。
その村には、何百年もの間語り継がれてきた、一人の英雄の昔話があった。
数え切れない魔物を討ち、多くの人々を救った英雄。
その名も、その生涯も、どんな武器を手にしていたのかさえ、今では誰も知らない。
それでも、その物語は時代を超えて人々の心を動かし続けていた。
そんな英雄に憧れた少年、レオン。
父に剣を教わり、優しい母に見守られ、生まれてくる新しい家族を心待ちにしながら、いつか誰かを守れる英雄になることを夢見ていた。
しかし、その幸せな日常は、突如として現れた魔物たちによって奪われる。
恐怖に震え、立ち向かうことができなかった少年は、最も大切な家族を守ることができなかった。
「あの日、僕に力があれば――。」
後悔だけを胸に抱えたレオンは、幼い頃に救った小狼フェンとともに故郷を旅立つ。
もう二度と、大切なものを失わないために。
そして、父が最後に教えてくれた言葉を胸に刻みながら。
――『強い者が英雄なんじゃない。大切なものを守るために、最後まで諦めない者が英雄なんだ。』
仲間との出会いと別れ。
幾度もの挫折。
守れなかった後悔。
それでも立ち止まることなく剣を振るい続けた先で、少年は少しずつ「英雄」という言葉の本当の意味を知っていく。
これは、一人の少年が憧れを誓いへ、誓いを力へと変え、誰かを守るために戦い続けた物語。
すべてを守るために剣を振るい続けた、一人の英雄の物語。