あらすじ
慶応四年一月。鳥羽・伏見の戦いで敗北した徳川慶喜は、史実では夜中に大坂城を脱出し、江戸へ逃亡した――はずだった。
「余は逃げぬ。ここを徳川の墓所とする」だが、覚醒した最後の将軍・慶喜は違った。天下の名城・大坂城に踏みとどまり、フランス式訓練を受けた精鋭幕府歩兵隊を率いて薩長新政府軍を徹底抗戦で迎え撃つ!
「錦の御旗? あんなものは夜中に仕立てた偽物だ」
輪王寺宮を擁立して『もう一つの朝廷』を爆誕させ、新政府の正当性を政治的に粉砕。戦局の長期化に伴い、背後に潜むイギリスとフランスが日本を舞台に代理戦争を仕掛けてくるが……それこそが天才政治家・慶喜の罠だった。
「白人の大国どもめ、日の本をチェス盤だと思うなよ」
泥まみれの戦場から、ドレスコートの外交戦へ。
二つに分断された日本を舞台に、ワイングラスを片手に列強を二枚舌・三枚舌で手玉に取る慶喜の、痛快無比な頭脳戦&国家逆転劇が幕を開ける!