あらすじ
昭和の終わり、住宅化が進む地方都市。
小学校からの下校路には、整然とした朝の集団登校とは対照的な「圧倒的な自由」が広がっていた。
子供たちの寄り道の相棒は、親しみを込めて「ドブ川」と呼ばれていた澄んだ用水路。ジャンプで飛び越える度胸試し、葉っぱレース、川をたどって探検した大きな川との合流地点——。友達の家へ遠回りした日の笑える帰り道や、一人で挑んだ「最短歩数」を測る自由帳の秘密のプロジェクト。
何の変哲もない住宅街の路地が、なぜあんなにも輝いていたのか。今ではコンクリートの蓋がされ、姿を変えた「ドブ川」の記憶とともに、少年時代の愛おしい放課後を振り返るノスタルジック・エッセイ。