あらすじ
かつての戦で刻まれた爪痕は、皆の想像を絶して深く後生まで遺った――不毛の戦場(いくさば)を駆ける巨人が、果てしなく巨大な鋼鉄にその地を奪われた今でも。
安息の地を求める者ほど、嘯(うそぶ)いた大義名分の下、偽りの剣を抜き取ろうとする――五人の賛同者(シンパ)は、支えを折られた鳥篭の国が目指した未来を取り戻すが為に、己が血を捧ぐことであろう。
強大は常に一人であって多数――光の背後に影が現れるように、それは誰にも掴む事の叶わぬもの。
『もうひとり』が現れる――今一度、光を奪った男の前に、今度は九つの剣を携えて。
九つの剣は神の軍勢。その刀身はどれもみな違う形――しかしながら、彼らは過去の虚像たる軍勢と共に押し寄せるだろう。その時間も刻々と近付いている。
君の振るう剣は予想以上に脆く、されど鋭い――一人でこなせる難行などありはしない。
真に頼るべき戦友(しんゆう)を見定めろ。
三賢人の手にする剣か――かつての国を夢見る剣か――無作為な裁きを下す剣か――あるいはかつての戦友と手にした剣か。
祈れ、答えの為に。
それが境界線を越えてでも。