あらすじ
ある日、のび太は珍しくドラえもんの道具に頼らず、苦手な算数のテストで100点を取る。
しかし、いつも100点を取る出来杉でさえ今回は99点だったことから、ジャイアンとスネ夫はのび太の100点をカンニングだと決めつける。やがてクラス全員までその言葉に乗せられ、のび太は集団で嘲笑され、追い詰められていく。
せっかくの100点の答案は破り捨てられ、帰宅後も母・玉子に信じてもらえず、ドラえもんにも突き放される。
翌日、学校でも笑い者にされたのび太はついに限界を迎え、暴力事件を起こしてしまい、その後も彼を待っていたのは、理解でも謝罪でもなかった。
怒りに燃えたジャイアンとスネ夫、そしてクラスの男子たちはのび太を追い詰め、ついには彼の命は…
しかし、死んだはずののび太の前に現れたのは――
「復讐したくはないか?」
かつてウルトラマンAに倒され、暗黒大皇帝エンペラ星人の力によって蘇った巨大ヤプールだった。
のび太は自らの怨念とヤプールの力を纏い、復讐鬼として蘇り、ナポギストラー、ネコジャラ、牛魔王、ドラコルルらを従え、かつて自分を傷つけた者たちが暮らす世界に魔の手を伸ばし、やがてその怨念は、並行世界、さらには22世紀へと広がり、数多の世界がのび太の手中に落ちていく。
だが、のび太を救うべきドラえもんたちでさえ、いまだに自らの過ちを認めようとはしなかった。
「絶対に謝らねぇ!」
「のび太なんかに謝るとか絶対に無理だ!」
その頑なな心は、さらなる怨念を生み出していき、やがて、のび太は生き残った彼らの前に姿を現し、冷たく言い放つ。
「お前たちに足りなかったのは、他人の痛みと悲しみを汲み取ろうとする心だ」
「その心を土足で踏み躙り、塩を撒いて悪化させた……その憎悪を作り出したのは誰だ?」
しかし、のび太の復讐もまた、決して正義ではなく、彼はすでに、かつて自分が憎んだ者たちと同じく、他者を傷つける存在へと変わり果てていた。
果たして、のび太を止めることはできるのか。
そして、彼を救うことはできるのか。
最後に問われるのは、ジャイアンたちだけではない。
すべての人々に向けられた問い。
君は自分の過ちを認められるか。