あらすじ
「お前、このクエストから参加しなくていいよ」
最高ランクパーティから「何もできない無能力者」と罵られ、追放されたバフ術士の少年。
トボトボと街を出た彼は、迫りくる魔物を前に死を覚悟するーーはずだった。
ガキィン!
「……え? 痛く、ない……?」
なんと彼の本当の能力は、味方の能力を規格外に引き上げる『極限バフ』。
今までパーティが最高ランクになれたのは、すべて主人公のバフのおかげだった。
自身にバフをかけた主人公は、拳の風圧だけで魔物を吹き飛ばすほどの規格外の強さを手に入れる。
白髪の少女(ヒロイン)と出会い、成り上がりの道を歩み始める主人公。
一方その頃ーー主人公を失った最高ランクパーティは、ザコ中のザコである「ゴブリン」にすら全滅させられるほど落ちぶれていた。
「頼む戻ってきてくれ!」と泣きついてくる元仲間たち。
しかし、彼らは知らなかった。
主人公のバフには【自分や対象の精神を内側から蝕んでいく】という恐ろしい代償があることを。
「いいよ、戻ってあげる。ーーその代わり、僕の『真のフルパワーバフ』を喰らってね」
身を削る代償を背負った少年の、静かなる復讐劇が幕を開ける。