あらすじ
桜舞う卒業式の朝、主人公・美春は一年前に亡くした恋人・蓮を想い、悲しみに暮れていた。彼の死は自分のせいだと責め続け、生きる意味を見失っている。「蓮がいない世界で、どうやって笑えばいいの…」心配してくれる友人たちにさえ心を閉ざし、蓮の形見である『第二ボタン』を握りしめることしかできない。
友人たちとの些細な口論をきっかけに、ついに彼女の心は張り裂けてしまう。「もう私を放っておいて!」そう叫び、逃げ出した彼女がたどり着いたのは、蓮と二人だけの秘密の場所だった『備品庫』。幸せだった思い出が、彼女をさらに絶望の淵へと追い詰めていく。
蓮が最後に託した第二ボタンに隠された想いとは。これは、愛する人を失った少女が、再び光を見つけるまでの、切なく儚いキセキの物語。