あらすじ
現代日本にダンジョンと『スキル』が出現して半世紀。
16歳の能力鑑定儀式で、高校生の九重湊(くのえ・みなと)が授かったのは——【多重連撃】。
一回の攻撃で10回の追撃が発生する大当たりスキル……と思いきや、追加されたのは**【全攻撃の威力が一律1/10(90%カット)になる】**という残酷なペナルティ補正だった!
「装甲値50の敵に威力10で叩いてもダメージゼロ! 一生かすり傷すらつけられないポカポカパンチのゴミスキルじゃねえかwww」
学園の生徒や『剣聖』のライバル・一条蓮から猛烈な嘲笑を浴びる湊。
『聖女』のスキルを発現させた幼馴染・神崎葵も、最初は湊を庇おうとするものの、「落ちこぼれと付き合っていたら損をする」という冷たい打算と世間の目に屈し、徐々に湊から離れて一条のパーティへと身を寄せていく。
しかし、嘲笑され見捨てられた湊の口元は、不敵に歪んでいた。
前世で廃人ゲーマーだった湊は、この世界のダメージ計算式に潜む**『重大なバグ(仕様の穴)』**に気づいていたのだ。
(ステータス攻撃力が1/10に減衰する? ……なら、『自分のステータスに依存しない固定加算ダメージ』を乗せたらどうなる?)
投げ売りされている「攻撃時、固定+50ダメージ」の産廃防具。
手首のスナップで一瞬で突ける「短剣」。
そして、遠距離から10連撃の衝撃波を解き放つ「パチンコの鉄球」。
100円で買ったゴミ装備をジャラジャラ着けた湊が短剣を一突きした瞬間——
固定ダメージ500×10連撃=5,000ダメージが相手の装甲値を完全無視してダイレクト炸裂する!!
テンプレの%倍率に頼る『剣聖』や『聖女』を遥か置き去りにし、仕様オタクのゲーマーが計算式ひとつで世界を崩壊させる、爽快逆転ファンタジー開幕!