あらすじ
十年前の夏祭りの夜、一人の少女・水瀬澪が姿を消した。
花火が上がった瞬間、彼女は人混みの中から消え、残されたのは青い硝子玉の髪飾りだけだった。
それから十年後、夏祭りの復活をきっかけに、当時の同級生たちは大人になって再会する。
神社に保管されていたタイムカプセルの中から見つかった、澪の手紙。
そこには「嘘は、花火が上がった瞬間に生まれます」と書かれていた。
あの夜、誰が何を見て、誰が嘘をついたのか。
それぞれが隠していた記憶を語り始めたとき、十年前の失踪事件の真相が少しずつ浮かび上がっていく。
消えた少女と、打ち上がらなかった白い花火。
夏祭りの夜に封じられた秘密を追う、青春ミステリー。