あらすじ
この世界で、「私と組もう」は、告白と同じ意味だ。
魔導銃は二人で撃つ。神経を繋ぎ、記憶も痛みも感情も晒し合って、初めて撃てる。だから誰と組むかは、誰に心を明け渡すかということ。――軽々しく、言えるわけがない。
なのに私とあいつは、ソロで無敗を張り合う好敵手のくせに、撃ち合うたびに思い知る。
こいつと組めば、無敵だ。
八発撃っても、一発も当たらない。当てられないんじゃない。あいつには、当たらない。私の弾を、撃つ前から読みきるから。読めるってことは、合わせられるってこと。私たちが誰にも負けないことを、二人とも、とっくに知っている。
それでも、あいつは今日も上から笑う。
「あんたが“組みたい”って言えば、組んであげてもいいけど?」
その“あげる”が、癪に障る。だから絶対に、私からは言ってやらない。
――そっちこそ。なんで一回も、自分からは言わないわけ?
撃ち合うことでしか、好きだと伝えられない。
魔導銃異世界SF×こじらせライバルツンデレ百合、開幕。