あらすじ
呪いは、裁かない。ほどくだけだ。
下級奉仕人あがりの側付き魔術師リオ・アルベールは、口が悪く、報酬にしか興味がない。そんな彼を、王宮の第三王女セシリアが指名する。理由は「変わっているから」。
セシリアには秘密があった――十八歳の誕生日までに、正体不明の呪いで命を落とすという運命。
呪いは犯人探しでは解けない。誰が呪ったかより、何を願って呪ったか。一つ、また一つと歪んだ想いをほどいていくたび、憎まれ口の応酬が、いつしか本音を映す鏡になっていく。リオとセシリアの距離は、雇い主と雇われの魔術師という一線を越えて近づいていく。
残された時間は、あと僅か。