あらすじ
海の底で開かれる年に一度のお茶会には、誰も座ったことのない十三番目の椅子が用意されていた。そこは、いつか現れるという「遅れてきたお客さま」の席だった。
甘い匂いを追って海へ潜った食い逃げ妖精リリィは、タルムの歩みが遅かったせいで、お茶会の終わりにようやく到着する。十三番目の席を見つけたリリィは、用意されていた菓子を平らげ、潮のお茶へ入れるはずの月砂糖まで食べてしまう。
ところがリリィの金色の粉が苦いお茶へ混ざると、宮殿を包むほど巨大な茶の泡が生まれ、お茶会ごと海面へ浮かび上がってしまった。