あらすじ
国王は言った、
「金花を儂にもってこい」
金花、その言葉以外の情報は無かった。ただ報酬が金銀財宝であったがために、各地の冒険者が捜索に乗り出した。
情報屋は金花の情報を集めては高値で売り、偽の情報をつかまされた冒険者は、その度に空振りをする。しかし、報酬はどんな情報料より高価だと思い宝探しのように狂って参加した。
新国王の時代になっても金花の知名度は、その名前だけが光を放っていた。情報屋の言うことはバラバラで、やれ洞窟にあるだの、断崖絶壁に咲くだの。その度に冒険者は空振りをしてきた。
やがて冒険者も世代交代し、金花を探すものはごくわずかになってしまった。かつて放ったかの名前も、今では嘲笑の対象だ。
そのボロボロの張り紙を一枚、手にした冒険者が居た。彼の名はカレン。錬金術を扱える冒険者だ。