あらすじ
脅迫、心理誘導、情報操作、学園の旧校舎を根城に報酬次第でどんな厄介事も「解決」する悪の男、黒条玲司(こくじょうれいじ)。
善人のフリは一切しない。助けた相手にも、きっちり代金を請求する。そんな彼は『旧校舎の帝王』として、学園内で恐れられていた。
そんな彼のもとに、銀髪碧眼の一年生・天使雛(あまつかひな)が押しかけてきた。手土産のクッキー持参で、満面の笑みで、こう言った。
「わたしを、悪(あく)の弟子にしてください!」
天使のような容姿。嘘は顔に出る。陥れようとする相手の全員と仲良くなる。悪の才能は絶望的にゼロ。
そんな、天使に振り回される日々の果てに、弟子入りを遂に認める玲司。
だが、玲司はまだ知らない。この天使(てんし)の志望動機が、誰よりも本気だということを。