あらすじ
【最強と謳われた魔王ザイン、まさかの転生――しかも宿敵の妹に!?】
女勇者ミーナに討たれたはずの魔王ザインは、気づけば赤ん坊の姿でこの世に舞い戻っていた。しかも生まれ落ちた先は、よりによって宿敵ミーナの家。
「念願の妹ができたわ!」と満面の笑みで抱きしめてくるミーナに、元魔王は心の中で吠える。
(我は貴様の宿敵だぞ!)
だが復讐の炎を燃やす元・魔王ザイン――現・幼女ルルナの前に立ちはだかったのは、思わぬ壁だった。魔王を倒した女勇者は、国からの報奨金を手に、今や筋金入りの引きこもり。かつての凛々しさはどこへやら、体型もすっかりぷにぷにに。
「こんな腑抜けた女を倒しても、我が復讐は果たせぬ!」
一念発起したルルナは、鈍りきった元勇者の性根を叩き直すと決意する。しかし、非常識なまでに愛情深い家族に、幼女姿の元魔王は振り回されるばかりで――?
【キャラクター】
〇ルルナ・プリン・ハートリリー(0歳だが急激に成長)
ピンク色の髪の幼女。
前世はミーナに倒された魔王ザイン。前世の記憶を保っているが、魔力は激減している。
〇ミーナ・ハートリリー(15)
緋色の髪の元気な美少女。
魔王ザインを倒した女勇者。
国王からもらった巨額の報奨金で王国債を買い、その配当金で引きこもり生活を満喫中。
■ミーナの両親
〇マリア(36)
ミーナの母。オレンジ色の髪をした優しそうな女性だが、実は細マッチョで大食い。
剣術道場の師範。かつて魔王に挑んだ女剣士。しかし戦いの中で怪我を負って一線を退き、指導者となった。
〇パオロ(38)
ミーナの父。
いつもエプロン姿。菓子作りが趣味だが、実は高名な魔女を祖母に持つ。魔法薬作りに長け、かつてはマリアと共にパーティを組んでいた。
彼の作る菓子には魔法薬が含まれていて、さまざまな効能がある。
■元勇者パーティ
〇ソフィア(16)
神殿に仕える巨乳の聖女。金髪を白いヴェールで覆っている。
ミーナと共にパーティを組んでいた頃は、ヒーラーとして活躍していた。
〇ケント(18)
剣士。ミーナ、ソフィアと共に魔王を倒した一人。
〇マリウス(20)
魔術師。現在はケントと二人で旅を続けている。
■元魔王軍
〇サリーナ
元魔王の配下で男性恐怖症のサキュバス。白皙の肌に紫の髪、赤い瞳を持つ。
色仕掛けはできないが、相手の感情を読むのは得意だったので、個性豊かな女性魔族たちをまとめていた。
魔王の死により魔界は荒廃し、人間界に仕事を求めてやってきたものの、サキュバスなら性サービスをほどこす店に務めるものと思われ、なかなか職に就けない。
なんとか酒場で働き始めるも、性的サービスを期待する客からの視線に、失敗してばかり。
正義感の強いミーナが家に連れ帰り、パオロの弟子として働くことになる。
〇ニャンツィア
猫獣人の少女。猫耳と長い尻尾、肉球と牙を持つ美少女。
サリーナと同じく人の世に馴染もうとするも、獣人差別に遭って苦しんでいる。
2巻以降にヒロインの一人として登場。サリーナ同様ミーナが家に連れ帰り、剣術道場でマリアを手伝うように。
〇ダニエラ
ダークエルフ。褐色の肌に銀髪を持つ。
魔王ザインのそばに仕える一人だった。
かつては魔力量が多く、魔術師マリウスの強敵だったが、魔王の死により魔力が減ってしまった。
2巻以降にヒロインの一人として登場。サリーナやニャンツィア同様ミーナが家に連れ帰り、パオロ印の菓子や魔法薬を売り歩くように。
〇魔将軍グラウス
人間に虐げられる魔族の窮状に怒り、魔王軍の残党を集めて蜂起する。
だがやがてルルナとぶつかることに。かつて復讐を誓っていた魔王ザインだが、幼女ルルナとして愛を知り、自分を大切にしてくれる人々を守るため、魔将軍たちを止める。