あらすじ

─形あるものは、滅びるからこそ、美しい。 強欲と傲慢を司る獣の魔王。 嫉妬と暴食を司る海の竜王。 過去と未来を見通す門番の神。 月の狂気を宿す女神。 四柱の神話級の存在が交わり、 そして生まれたもの。 それは、全ての滅びの始まりだった。 名は、ヴァニタータム。 彼は破壊を望むわけではない。 彼にとって世界とは、 あまりにも美しいものだった。 永遠に続く楽園。 積み重ねられた歴史。 誰かが抱いた願い。 まだ訪れていない未来。 しかし、永遠なるものに終わりはない。 終わりがなければ、 最も美しい瞬間は永遠に訪れない。 だから彼は喰らう。 過去を。 未来を。 奇跡を。 生命を。 全てが失われるその瞬間こそが、 最も美しいと信じて。 これは、世界を救う英雄の物語ではない。 これは、滅びに魅了された怪物が、 全てを空へ還すまでの物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/07/25
  • 現在の作品空の空、すべては空である