あらすじ
王位継承の資格はゼロ。
剣の才能もゼロ。
支持者もゼロ。
「価値のない皇子」と蔑まれた第五皇子コーネリア・ゼロは、ある日、父である皇帝殺害の罪を着せられ、処刑を宣告される。
しかし処刑の瞬間、隣国の皇女によって命を救われたゼロは、王位継承権を剥奪され、祖国から追放される。
その旅立ちの日、彼は一つの真実を知らされる。
――お前は妾の子ではない。
――歴史から消された「忘国」最後の王子だ。
追放先で力を蓄えたゼロは、三年後、変わり果てた祖国へ帰還する。
父を殺した真犯人。
悪魔に魅入られた兄。
歴史から消された王国。
そして、自分自身から失われた「十歳の夜」の記憶。
これは、追放された一人の皇子が、王国の真実を暴く物語。
それとも――
王国そのものを終わらせる物語。