あらすじ
第5部では、第4部で一度動き出した「補助輪」を、どう続け、どう広げ、どう残すかに焦点を当てる。
駅前のミスト、公園のベンチ、雨庭、遊水地、漁港の水温読み――都市・流域・海の各所で少しだけ曲がった未来を支えていた仕組みは、一度動けば終わりではない。予算、人手、制度、保守、そして忘れられる速さの中で、その補助輪を当たり前として定着させられるかが問われていく。
主人公とAIは、補助輪が「たまたま動いた一回」で終わらないようにするための条件を、一つずつ見つめ直す。
防災だけではない。にぎわいだけでもない。観測だけでもない。
暑さ対策、流域の安全、漁業の見通し、暮らしの質――それらをひとつの補助輪として説明し、支える人と仕組みをどう残すか。
第5部は、「少しだけ曲がった世界」を一回のイベントで終わらせず、次の年、その次の年へとつないでいくための物語です。