あらすじ
「やばい」「まじ」「それな」。
短い言葉で気持ちを共有できることは、決して悪いことではない。けれど、そこで会話が終わってしまうとき、私たちは相手の心を本当に受け取れているのだろうか。
相手の言葉をただ理解するのではなく、その奥にある景色を想像し、受け取った言葉に自分の言葉を重ねて返す。かつて和歌の返歌には、そのような対話の姿があった。
本稿では、現代の短い言葉を一方的に否定するのではなく、会話とは本来どのようなものだったのか、そして今、私たちの言葉に何が足りなくなっているのかを考えてみたい。