あらすじ

「ごめん、今夜は行けそうにない」 付き合って三年目の記念日。 新調した紺色のワンピースを濡らすのは、恋人からの冷たいメッセージと梅雨明けの雨だった。 終電を逃し、駅前で途方に暮れる美咲に声をかけたのは、大学時代の同期・拓海。 深夜のファミレスで、ドリンクバーの重低音に耳を傾けながら、二人は他愛のない会話で時間を埋めていく。 しかし、午前三時の静寂の中、拓海が口にしたのは、ずっと胸に秘めていた美咲への真っ直ぐな想いだった。 恋人への愛と、親友への情。 揺れる心のなかで、美咲が選んだのは、誰も傷つけないための「透明な嘘」だった――。 朝焼けの街に消えていく、不器用な大人たちの切なさに満ちた夜の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/25
  • 現在の作品終電を見送った夜の、透明な嘘