あらすじ

Web小説を書き続けて十年。 鳴かず飛ばずの会社員兼Web作家である僕が、とうとう筆を折ろうと決めた夜。 唯一ずっと感想を残してくれていた古参読者「栞」から、初めてメッセージが届いた。 「あなたが書かなくなると、困ります」 最後に一作だけ、彼女のために書くことになった僕。 異世界転生で一番大変なのは、トラックの運転手ではないか。 婚約破棄された悪役令嬢は、まず引き継ぎを済ませるべきではないか。 文字だけで水族館へ行けば、それはデートになるのか。 物語には詳しいのに、現実のことには少し疎い。 妙なところで真面目で、なぜか主人公より脇役ばかり好きになる。 そんな栞との創作相談は、いつしか小説の話だけでは済まなくなっていく。 しかしある日、彼女のアカウントが突然停止された。 栞の正体は、投稿小説を海賊版サイトへ無断転載するために作られた巡回BOTだった。 十年前、彼女は僕の作品を好きで選んだわけではない。 ただ、更新確認の順番が回ってきただけだった。 では、その後も読み続けた理由は。 僕が書くのをやめると困る理由は。 返事を待ち、寂しいと感じ、もう一度デートしたいと思う気持ちは、本当にただの不具合なのか。 売れないWeb作家と、物語を読みすぎた不器用なBOT。 「最後の一作」から始まる、文字だけのラブコメディ

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カクヨム
カクヨム2026/07/25
  • 現在の作品売れない作家の僕を十年間推してくれた古参ファン、実は海賊版サイトの巡回BOTでした