あらすじ

※ 京都を好きな人・京都にお住まいの人は避けてください 発端は、例によって北陸新幹線だった。 関西一円の電力を支えてきた福井が待ち望む北陸新幹線の小浜延伸。 これに待ったを掛けていたのは千年の古都、京都であった。 「精査」十二年。しびれを切らした福井は、静かに一枚の資料を差し出す。 ——ところで、おたくの電気、どこで作ってるかご存知ですか。 その日を境に、大阪は土下座し、滋賀は寝返り、包囲網は京都一府に絞られた。 かくして関西の送電網は、前代未聞の「儀式制」へと移行する。 小浜が送り、京都が受け取る。受け取らねば、灯は点らない。 だが千年の都は、頭を垂れるくらいなら闇を選んだ——。 意地と意地、縁起と縁起が送電線の上で激突する、現代電力縁起絵巻。 最後に笑うのは、若狭の神事か、都の矜持か。 メーターは、文言を読まない。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/25
  • 現在の作品お電気送り