あらすじ
よくある病弱な幼馴染令嬢に婚約者を奪われる話かと思いきや、病弱アピールで看病を搾取してきたのは婚約者(男)の方でした。私の婚約者は普段は「病気が悪化したら君のせいだ」と寝込んで看病をしつこくさせるくせに、可愛い令嬢がいるパーティーにはピンピンして現れるクズ男。
周りはこちらを「薄情な婚約者」と囁くけれど、どうぞご勝手に。幼児退行男に付き合ってあげていたのは、水の精霊と進めていたある計画のためだったのだから。「来るのが遅いんだけど」「……すみませんね」「待たせるなんて何を考えてるの?悪化したらどうするの?」
「はぁ、そうですね」「ゴボ!ほら見てほら、ほら。胸が苦しいから早く水持ってきて」「この子は君と違ってずっと近くにいてくれた。背中をさすってくれるなんて女神だ。君は何だ?僕を放って今までどこに居たんだ?」「はぁ?あのねぇ、僕の大丈夫はね。強がりの大丈夫なの。婚約者なんだから言葉の裏を察せないのってどうかと思う。そんなので婚約者を続けられるのかな」