あらすじ
伯母・香苗が経営する家事代行会社「ひだまりホームサポート」に勤めて三年目の三上律。
家政夫の仕事にも慣れ、依頼人の暮らしを整えることにやりがいを感じていた律が、新たに担当することになったのは――長年推し続けてきた人気声優・黒崎怜央の自宅だった。
散らかった部屋。
偏った食生活。
そして、他人を簡単には信用しない怜央。
憧れの人を前に緊張しながらも、律はプロの家政夫として丁寧に仕事をこなしていく。
律の掃除や手料理によって生活を整えられ、少しずつ心を開いていく怜央。
しかし、律が高校生の頃から自分を応援してきたファンだと知った怜央は、さまざまなキャラクターの声で律をからかい始める。
無口な騎士。
明るい少年。
色気のある青年。
どんな声にも弱い律だったが、一番心を乱されるのは――誰かを演じていない、怜央自身の地声だった。
「キャラクターじゃなくて、俺は?」
家政夫と依頼人。
仕事として越えてはいけない距離だと分かっているのに、互いを求める気持ちは止められない。
推し声優×真面目で不器用な家政夫。
憧れから始まった恋は、立場の違いや報道、周囲の目を乗り越え、やがて二人だけの帰る場所へと変わっていく。
推し声優の家政夫になったら、毎晩甘い地声で俺の名前を囁かれます。