あらすじ

「呼べない夏」が、形になる。 2015年。 まだ、人との距離には少しだけアナログな温度が残っていた夏。 高野山から熊野本宮大社まで。 険しい小辺路を、自分の足だけで歩き抜けた。 旅は、もう終わるはずだった。 けれど、その帰り道。 新宮の小さな喫茶店で、一人の旅人と出会う。 名前も知らない。 住む街も知らない。 それでも、あの夏だけは確かに同じ景色を見て、同じ時間を歩いた。 これは、南紀を歩いた旅の記録。 そして、もう呼ぶことのできない、ひと夏の「僕」を綴った私小説。 歩いた人にだけ見える景色がある。 出会った人にだけ残る夏がある。

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エブリスタ2026/07/20
  • 現在の作品呼べない夏、2015