あらすじ
世界は二人を英雄と称えた。
――だが、二人の胸に残ったのは、救えなかった過去への後悔だけだった。
人類滅亡の危機。
その絶望に最後まで立ち向かい、すべてを犠牲にして世界を救ったナサンとミラ。
二人は、その死こそが物語の終焉だと信じていた。
しかし――
それは終わりではなかった。
新たな運命の幕開けだった.
目を覚ました先は、見知らぬ異世界。
ナサンはヴェルクリス帝国の皇太子として。
ミラは敵対するアストレヴィア帝国の皇女として、新たな人生を歩み始める。
宿命によって引き裂かれ、敵対する二つの帝国の未来を背負う二人。
だが、ナサンだけは前世の記憶を失わなかった。
守れなかった命。
失われた絆。
そして、自らの選択によって傷つけてしまった最も大切な存在。
二度と同じ悲劇を繰り返さないために――
彼は過去を胸の奥深くへ封じ、
素顔を仮面の下へ隠し、
かつて誰よりも大切だった少女から、自ら離れることを選ぶ。
それでも――
運命は決して二人を引き離したままでは終わらない。
帝国を揺るがす陰謀。
歴史に埋もれた真実。
神々さえ語ろうとしない禁忌。
やがて二人は知ることになる。
この転生は偶然ではない。
すべては、遥か昔から仕組まれていた。
王国は知らない。
世界も知らない。
そして――
神々でさえ、その真実を恐れている。
運命さえ覆す。
その陰謀は、もう始まっている。