あらすじ
あらすじ
「世界と日本をつなぐ仕事がしたい。」
そんな夢を胸に、総合商社への就職を目指していた大学生・真壁大和。
しかし、第一志望だった商社からは不採用通知。
夢を失い、落ち込んだ帰り道、何気なく乗った一機の旅客機で、大和はあることに気づく。
「航空会社こそ、人と世界をつなぐ仕事じゃないか。」
その日から夢は変わった。
航空会社への入社を果たした大和は、営業や国際部門で活躍する未来を思い描いていた。
ところが配属先は、地味で目立たない部署――安全管理推進室。
「なんで俺がこんな部署なんだ。」
毎日が書類仕事。
現場からは煙たがられ、何をしている部署なのかも分からない。
不満ばかりの日々だった。
そんな大和の前に現れたのは、口は悪いが現場を知り尽くした一人の先輩。
「甘ちゃんだな。」
「聞きゃぁいいじゃねぇか。」
「俺たちの仕事は、なんも分かんねぇことから始まるんだぜ。」
その言葉に振り回されながら、大和は整備士やパイロット、客室乗務員、運航管理者など、多くの現場で働く人々と向き合っていく。
ヒヤリハット。
思い込み。
慢心。
コミュニケーション不足。
事故は突然起きるものではない。
小さな違和感が積み重なり、組織の弱さが重なった先に起きるものだった。
そんなある日、大学時代からの親友であり、客室乗務員となった金井めぐみが乗務する便で、航空事故が発生して負傷してしまう。
負傷した彼女を前に、大和は初めて知る。
安全管理とは、書類を作る仕事ではない。
誰かを責める仕事でもない。
大切な人を、無事に家へ帰す仕事なのだ。
航空会社の舞台裏で、安全を守る人々の葛藤と成長を描く、リアル航空ヒューマンドラマ。