あらすじ
資源を持たない工業国家アルディアと、資源を握る西方諸国。互いへの依存と恐怖から始まった二十七年戦争は、両陣営を疲弊させ、アルディアの敗北によって終結した。
終戦から三か月。放棄された地下施設で、元整備兵ミラは、右腕を失った試作機装兵ノインを目覚めさせる。自らを設計し直せても、自分の身体を修理する手を持たない人工人格。正式な資格も所属も失いながら、機械の異常だけは見逃さない整備士。互いを必要とする二人は、残骸から部品を拾い、損傷を重ねながら、灰鉄盆地の自治都市リーヴァを目指す。敗戦後の世界で、未完成の兵器と整備士の旅が始まる。