あらすじ

「プロローグのようなもの」 ――「空を鳥のように飛びたい」という想いは、約百年前にある2人の兄弟の手によって叶えられた。そう、飛行機の誕生である。 人類が長らく叶えられなかった「空を飛ぶ」という夢を叶えた飛行機は、世界中の人々に希望を与えた。 ――だが、その夢は血に染まった夢でもあった。 第一次世界大戦に実用化された軍用機は偵察機であり、直接戦闘に参加することはなかった。 しかし、その後兵器として戦うことのできる戦闘機や爆撃機が開発されると、飛行機は空の悪夢となった。 戦闘機同士で機関銃を撃ち合い、爆撃機は爆弾を投下し、大地を焦土に変えた。 その構図は第二次世界大戦も変わらず続き、発展し…現代に至っても殆ど変わっていない。 人々の空を飛びたいという「夢」が、このようになると100年前の人類は想像したのだろうか。 ――20XX年、8月15日。 終戦記念日であるその日、世界は混乱に陥った。 それは、かつて空を駆け抜けた飛行機の記憶だったのかもしれない。 人々を、平和を、守るために飛べたなら……どれだけ素晴らしいことだろうか。 そう願った先人たちは数多くいただろう。 ひとつの魂が、なにかと結び付いた。 ――誰にも知らない、深い深い海の底。 光がそこに差し込んだ。 重たい記憶の海。鋼鉄の意志と、燃え尽きた空の残響。 それは平和を願う、鋼鉄の翼を持った鳥の、悲しい断末魔だった。 「もう、平和なんてなくなってしまえばいい。」 “ソレ“は、「アグレッサー」と名付けられた。 ――だが、恐怖の「奇跡」があるなら、味方にも「奇跡」はある。 アグレッサー出現と同時に、彼女らは現れた。 それは、アグレッサーと同様に、かつて空を駆け抜けた飛行機の記憶…なのかもしれない。 彼女らは、皆こう思っている。 「平和を守りたい。」 「空を飛ぶ意味を、もう一度この翼で見つけたい…!」 その思いが、彼女たちを突き動かす道しるべとなる。 「戦うことだけが軍用機の定めじゃない…!」 彼女らを皆はこう呼ぶ。 「そらむすめ」と。

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カクヨム2026/07/24
  • 現在の作品そらむすめ