あらすじ
作品解説
私がこの作品を書こうと思ったきっかけは、「エリートとは真逆のヒロインを国会議員をにしたライトノベルを描きたい」という、以前から抱いていた構想でした。
しかし、最大の壁はヒロインをどうやって「当選」させるかでした。
政治を題材にする以上、「偶然奇跡が重なって当選しました」「運命の力で当選しました」といったご都合主義では、どうしても作品全体の説得力が失われてしまいます。ライトノベルらしい面白さはあっても、政治という題材では読者を白けさせてしまうと考えていました。
そんな中、2026年の衆議院総選挙では、与党が東京都の小選挙区で全勝し、比例復活当選が一人も出ず、比例単独立候補者も全員当選。さらに、比例名簿の候補者数が足りず、本来得られる議席の一部を他党へ譲るという、極めて珍しい出来事が実際に起こりました。
そのニュースを目にした瞬間、「これだ」と思いました。
この状況であれば、地盤、看板、かばんがないヒロインが比例単独候補者から国会議員になることは、決して魔法でも奇跡でもなく、現実の制度の延長線上で十分に起こり得ます。
現実が示した「あり得る当選」を土台にできたことで、ようやく私が描きたかった、「エリートとは真逆のヒロインが国会議員として政治活動する物語」の整合性を持たせることができました。
本作はフィクションですが、政治制度や政界の仕組みはできる限り現実に寄せ、「こんなこと、本当にありそうだ」と思っていただける作品を目指しています。