あらすじ
「──ねぇ、レイン。私、あの塔のてっぺんに行ってみたい」
誰も頂上を知らない禁断の建造物『異界塔』。
幼い日に最愛の幼馴染・ミアと交わしたその約束が、少年の運命を動かした。
圧倒的な魔法の才能を認められ、最高峰の『中央魔導学園』へと引き上げられていったミア。
一方、残された少年・レインに宿ったのは、魔力測定器すら反応しない**【魔力ゼロ】**の残酷な現実だった。
魔法至上主義のこの世界において、魔力なき者は無能の極み。
周囲から嘲笑され、蔑まれようとも、レインの瞳から光は消えなかった。
彼はミアから託された唯一の希望──超希少金属『魔鋼』を手に、幾年も、幾万回も、ただひたすらにハンマーを叩き続ける。
「魔法が使えないなら、ハガネを叩き上げるまでだ」
時が経ち、学園の門を叩いたのは、身の丈ほどもある無骨な大剣を背負った一人の少年。
前髪を結わえ、その瞳が灼熱の赤へと染まる時、世界は知ることになる。
魔力なき少年が放つ、一撃必殺の『脊髄反射カウンター』。
そして、敵の魔法をその場で奪い取る、異端の力『属性簒奪』。
これは、落ちこぼれの鉄打ちが、己のハガネと五体だけで世界の頂点へと成り上がる、至高の王道ダークファンタジー。
「待ってろよ、ミア──今いく」