あらすじ
建築専門学校生の九条 悠(くじょう ゆう)は、講義中に突然の天変地異に巻き込まれ、命を落としてしまう。目を覚ました先は、見知らぬ森の中——。
しかも隣には、幼い頃からずっと一緒に育ってきた大切な幼馴染、神宮寺 絢乃(じんぐうじ あやの)と水兎 茉莉(みなと まつり)の姿が。三人は「ずっと一緒にいよう」と誓い合った絆そのままに、この見知らぬ世界でともに歩み出すことになる。
目覚めた悠を待っていたのは、あらゆるゲームの経験と能力が統合された、常識外れのステータス。うっかり覚醒してしまったその力のせいで、森の魔獣たちは彼に近寄ることすらできず、怯えて逃げていく始末。
「静かに、のんびり暮らしたい」——そんな悠のささやかな願いとは裏腹に、彼の規格外な力は次々と周囲を巻き込んでいく。天使のバールーフを道連れに、川を下り、辿り着いた誰も知らない秘境の入り江に一時的に拠点を構え、やがて人間族の暮らす国、ウィルダム王国の存在を知ることに。
身分制度や理不尽な搾取が根付くこの世界で、悠たちはまず、静かに、けれど着実に、自分たちの居場所を切り開いていく。
のんびり暮らしたいだけの男が、気づけば世界の在り方すら変えてしまうかもしれない——幼馴染二人と一人の天使による、規格外スローライフ開拓譚、開幕。