あらすじ

幼少期から暴力と暴言のなかに育った「彼(私)」。大人になったある日、差し伸べられた温かい「手」を、自分を傷つけるものと誤認し、激しい嫌悪感を抱いてしまう。 ――子供のころに植え付けられた歪んだ価値観は、大人になっても心を縛り続ける。愛を囁かれるほどに気持ち悪くなり、世間の言う「当たり前の愛情」を受け取ることができない。 それなのに世間は、傷ついた子供を放置したまま、大人になった瞬間に「すべては自己責任だ」と冷たく突き放す。 「赤色を青色だと教えられて育った人間を、誰が責められるというのか」 20年かけて染みついた呪いを解くには、あと何年かかるのだろう。健全に育った人々がのたまう「自己責任論」の欺瞞を暴き、魂の叫びを綴った、切実で痛烈な心理モノローグ。

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小説を読もう2026/07/24
  • 現在の作品赤色を青と呼ぶ世界で