あらすじ
火の玉が飛び交う異世界に、八歳の王子が「現代兵器」を持ち込んだ。
授かったのは燃費最悪の不人気ハズレ属性【練成】――完全に理解した構造物だけを、魔力で作れる力。
前世で分解整備までやり込んだ相棒を、彼は静かに練り上げていく。
彼の名はアレク。現代の戦争で、幼い弟と妹を守って死んだ少年兵。
女神の転生の誘いを「断る。生き返らせろ」と蹴った彼が翻意した理由は、ただ一つ。
――強く結ばれた魂は、死後、同じ世界に流れ着くことがある。
いつか弟妹が、この空から堕ちてくるかもしれない。
だから無能を演じながら、誓う。
お前らが堕ちてくる空は、兄ちゃんが空けておく。
国境の村に迫る帝国の魔獣軍団。
その夜空で、魔法ではない「雷」が翼を撃ち落とし始める。