あらすじ

8つの衛星を持つ惑星・ポラリスに住む少女、ラピスラズリ・シュピーゲル。 彼女は星間移動の魔法を管理する一族、シュピーゲル家の長女として学園に通い、魔法の勉強に励んでいた。 しかし、彼女は本当は天文学者になりたかった。すぐにでも、常昼の国にある学園を抜け出して、星空を見に行きたいと思っていた。 そんな彼女の前に現れたのが、学園の先輩であったカイヤナ・ノスタ。彼はラピスラズリの星の話をいつも興味深そうに聞いてくれた。ある日、彼は自分の故郷である第五衛星から見た星図をラピスラズリに渡した。そして、彼女の前から姿を消す。たった一つ、言葉を残して。 「また、第八衛星が沈むころに戻る」 カイヤナと会えず、落ち込むラピスラズリのもとに次に現れたのは、王国の近衛侍女である、カーネリア・レヴァント。彼女はラピスラズリに投影の魔法を使い、星空を見せてくれた。しかし、彼女もまた、姿を消してしまう。 「第八衛星が昇るころ、またお会いしましょう」 ラピスラズリはいつしか、この二人と、かつて自分に星空を見せてくれた人物を重ねるようになる。 「またあの夢......あなたは、あの時一体何と言おうとしていたの」 複雑な感情を抱えるラピスラズリはある日、王国に近づいてきている災害について知る。それは『潮解』と『風解』の呪い。どちらも人の記憶を混濁させ、存在を消す力を持っていた。 世界から静かに星の歴史が消える中、ラピスラズリは真実に近づいていく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/24
  • 現在の作品星は潮と風に解けて