あらすじ
「坊主、国を護りたいか? ならば『金』と『鉄』と『騙し合い』の遣い方を教えてやろう」
――大河の恵みを受ける南方の古刹「メカル王国」。
かつて繁栄を極めたその国は今、隣国の苛烈な侵略と、内部からの腐敗によって滅亡の淵に立たされていた。
亡き先代王の無念を背負う少年・レイは、自らの血に眠る「神竜の異能」を覚醒させる。
しかし、圧倒的な大軍と時代の波の前では、一人の武力などあまりに無力だった。絶望に打ちひしがれるレイの前に現れたのは、東方の島国ジパングから追放されてきた謎の怪しい豪商・ナヤ。
「戦とは、兵を動かす前に決着(ケリ)をつけるものだ」
ナヤが持ち込んだのは、圧倒的な威力を誇る「火縄魔導銃」と、世界を買い叩く奔放な「経済戦術」。
敵を欺き、市場を支配し、古代の魔法と異国の科学兵器を融合させたかつてない戦法で、弱小国メカルは世界を震撼させ始める。
だが、彼らの前に立ちはだかったのは、巨大な魔導戦艦で世界征服を企む西方の超大国「ガリア聖教帝国」だった――。
これは、泥をすすり、誇りを捨て、知略の限りを尽くして国を守り抜いた者たちの物語。
一人の少年が異国の商人から「覇道」を学び、いかにして大帝国を返り討ちにし、【千年王国】を築き上げたのか。
――巨木そびえる密林で、新たな時代の歴史(たいが)が動き出す。