あらすじ

妹が泣きはじめてから父が口を開くまで、たっぷり四半刻ありました。そのあいだ、わたしは膝の上で豆を数えていました。 「リーゼは体が弱い。お前は丈夫だ」——ですので、婚約は妹に譲ります。それから、畑もお持ちください。種蔵の鍵と、播きの割り振りと、株の選りです。来年ぶんからは、リーゼが選ぶことになります。 種というのは、毎年いい株を選び直さないと、二年で崩れて三年で別の作物になるのです。妹は「畑」を、土のことだと思っているようでした。

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小説を読もう2026/07/24
  • 現在の作品妹に譲りましたので、畑もお持ちください