あらすじ

魔王城へ送り込まれた七人目の勇者は、飢えた十一歳の少女だった。 女魔王ネレイアは、少女の聖剣を奪わない。 代わりに温かいスープを差し出し、教会に口封じされかけた父親も救い出す。 そして魔王城には、戦死したはずの歴代勇者六人が生きていた。 彼らは魔王と戦っていない。 子どもの頃に城へ送られ、帰還を契約で禁じられたまま、傷と後悔を抱える大人になっていた。 なぜ勇者には子どもしか選ばれないのか。 なぜ歴代勇者の死は偽装されたのか。 王都を照らす光は、何を燃料にしているのか。 そして、本当に聖剣を使えるのは誰なのか。 次の候補者は百人。 人間領では力の大半を失うネレイアは、元勇者たちの医療、鍛冶、物流、記録、信仰の知識を集め、巨大な制度へ挑む。 だが、誰も殺さないという彼女の方針にも代償は生じる。 正しさだけでは、すべての命を救えない。 魔王を倒す英雄譚を反転させ、子どもに押しつけられた役目と責任を大人たちが引き取っていく、制度解体ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/24
  • 現在の作品「また子どもを勇者にしたのですか?」――女魔王は、死んだはずの歴代勇者を全員育てていた