あらすじ
『夢はきっと全部青春でできている。』
高校二年生の日真桜夏(ひまはるか)は、人付き合いが苦手で、青春とは無縁の学校生活を送っていた。
彼女が唯一夢中になれるものは、父から譲り受けたギターだけだった。
ある日、廃部寸前のLM部を存続させるため部員を探していた桜夏は、一人の少女から自分のゲーム動画の編集を頼まれる。
その出会いをきっかけに、夢も性格も全く違う三人の少女と関わることになる。
プロゲーマーを目指す、負けず嫌いな安心院和(あじむなごみ)。
写真を通して世界を切り取る、一ノ瀬千景(いちのせちかげ)。
小説家を夢見る、孤高の才女・氷見栞(ひみしおり)。
決して交わるはずのなかった四人は、LM部を復活させ、バンド「FRAME」を結成する。
音楽、ゲーム、写真、小説。
それぞれが抱える「好き」は違う。
しかし、夢を追う途中で迷い、挫折し、周囲と比べて自分を見失いそうになる苦しさは同じだった。
自分には何ができるのか。
本当に追いかけたいものは何なのか。
答えを探しながら、四人は未完成なまま音楽を奏でていく。
誰かに認められるためではなく、自分たちが心から楽しむために。
不器用でも、遠回りでも、四人は互いの背中を押しながら前へ進む。
そして迎える文化祭ライブ。
桜夏は初めて知る。
夢とは、たどり着いた先だけではなく、そこへ向かう途中で出会った仲間や過ごした時間そのものなのだと。
これは夢を叶える物語ではない。
夢を探す途中で拾った青春が、いつか人生を支える宝物になる物語。
四人の少女が紡ぐ、夢と青春の群像劇。