あらすじ
王宮特別調査室――通称、真偽室。
そこに所属するエルナ・ヴァレリーの仕事は、貴族たちが隠す嘘を見抜き、その裏にある真実を明らかにすることだった。
政略結婚、失踪、相続争い、誘拐、偽造された遺言、隠された恋。
華やかな社交界で起こる事件には、いつも誰かの嘘と、誰にも言えない想いが絡んでいる。
愛する人を守るための嘘。
家族を守るための嘘。
自分の心を隠すための嘘。
エルナは、無口で生真面目な護衛騎士ルーカス・アーデンとともに、貴族たちの事件を解決していく。
彼女は人の嘘には敏い。
けれど、自分へ向けられる好意には驚くほど鈍かった。
事件を追うたび、救われる恋がある。
壊れてしまう関係もある。
そして、誰かの恋に隠された真実を暴くたびに、エルナとルーカスの距離も少しずつ変わっていく。
これは、嘘に隠された恋を救いながら、自分自身の恋だけにはなかなか気づけない調査官の物語。
「貴族の嘘を暴くのが、私の仕事です」